【動画】【ボクの妊活】 用語解説「AIH」とは?

動画

導入文

こんにちは。今回は不妊治療の分野でよく耳にするけれど、意外と詳しく分からない専門用語を分かりやすく解説します。今回のテーマは「AIH(人工授精)」です。基本的な意味や具体的な治療方法から、気になる妊娠率やステップアップの目安まで、実際の体験談を交えてお伝えします。

動画概要

本動画では、不妊治療における「AIH(人工授精)」について解説しています。AIHの正式名称や具体的な処置内容、どのような人が対象になるのかといった基礎知識をはじめ、排卵日と合わせるためのタイミングの図り方や排卵誘発剤の併用についても説明します。また、一般的な妊娠率の低さ(5〜10%)や、「何回まで挑戦すべきか」といったリアルな疑問に対し、配信者自身の体験談(6回目で妊娠に至ったエピソード)を踏まえた具体的なアドバイスをお届けします。

要点まとめ

  • AIHとは:「Artificial Insemination with Husband’s semen」の略で、日本語では「人工授精」と呼ばれる。
  • 具体的な方法:採取した精液を洗浄・濃縮し、運動性の良い精子だけを選別して直接子宮内に注入する治療法。
  • 対象となる人:軽度の男性不妊(乏精子症、精子無力症)、性交障害、フーナーテスト不良、抗精子抗体保有、原因不明不妊症の方など。
  • 実施のタイミング:排卵日に合わせて行うことが重要。尿中LHサージやhCG注射を用いてタイミングをコントロールする。
  • 妊娠率と回数の目安:1回あたりの妊娠率は5〜10%程度。一般的に6回程度で頭打ちとなるため、それ以降は体外受精へのステップアップが推奨される。
  • 体験からのアドバイス:治療が長引くと冷静な判断が難しくなるため、「何回目で体外受精にステップアップするか」を事前に夫婦でしっかり話し合っておくことが強く推奨される。

文字起こしリライト

■ AIH(人工授精)とは?
こんにちは、ジンペーです。今回の動画も用語解説です。不妊治療の分野でよく聞くけれど、よく分からない用語を解説していきます。今回は「AIH」についてです。

AIHとは、「Artificial Insemination with Husband’s semen」の頭文字を取った略語で、日本語では「人工授精」と訳されます。人工授精とは、受精の場である卵管膨大部に、受精に必要十分な精子を届けるため、子宮腔内に精子を注入する治療法のことです。

■ 人工授精の具体的な方法
日本生殖医学会のサイトを参考に具体的な方法を説明します。
精液をそのまま直接注入すると、感染のリスクや、精液中に含まれるプロスタグランジン(子宮を収縮させるホルモン)によって子宮が収縮して痛くなることがあります。そのため、普通は精液を洗浄してプロスタグランジンなどを除去し、運動性の良い精子だけを選んで、0.2〜0.5ml程度を子宮に注入します。

■ どんな人が対象(適応)になるの?
人工授精の対象となるのは、以下のような方々です。

  • 乏精子症:精子濃度が1mlあたり1500万以下の人
  • 精子無力症:精子の運動率が40%以下の人
  • 性交障害:様々な理由で性行為が難しい人
  • 頸管粘液不適合(フーナーテスト不良):性交翌日に子宮頸管粘液を採取して精子の状態を調べる「フーナーテスト」の結果が良くない人
  • 抗精子抗体保有(免疫性不妊):精子を外敵とみなして動きを妨げてしまう抗体を持つ人(男女ともに可能性あり)
  • 原因不明不妊症:検査で明らかな原因が見当たらない人

私たち夫婦の場合、私の精子は元気で、妻にも特に不妊の症状は見られませんでしたが、妻が40歳を過ぎてからの妊活だったため、「原因不明不妊症」として人工授精を行うことになりました。なお、人工授精を行うには、精子の総運動精子数が100万〜500万以上あることが目安とされており、それに満たない場合は顕微授精が推奨されます。

■ 人工授精を行うタイミング
人工授精では、受精のタイミングを「排卵日」と合わせることが非常に重要です。様々な方法で排卵のタイミングを予測・調整します。

  • 尿中LHサージが陽性の場合:翌日に実施
  • hCG注射を投与した場合:約36時間後に実施
  • ※LHサージとは、排卵を引き起こすホルモンが大量に分泌される現象のこと。hCG投与は、この排卵を人為的に引き起こす注射です。

また、排卵誘発剤(クロミフェンやゴナドトロピンなど)を併用することもありますが、その場合は多胎妊娠や卵巣過剰刺激症候群に注意が必要です。

■ 気になる妊娠率は?
人工授精による妊娠の確率は、厚生労働省などに正確なデータはないものの(全国のクリニックの失敗数が把握できないため)、一般的に医療機関のサイトなどを見ると「5%〜10%」と書かれていることが多いです。決して高い確率ではありません。実際に私たちが通っていたクリニックでも、過去1年間で成功例は1組だけでした。

■ 何回まで挑戦するべき?体験から伝えたいこと
日本生殖医学会によると、AIHでの妊娠率は「試行回数6回程度で頭打ちになる」とされており、それまでに妊娠に至らない場合は、体外受精(ステップアップ)を検討したほうが良いとされています。

私たち夫婦も、先生から「6回以上はあまり意味がない」と言われていました。幸運なことに私たちはちょうど6回目で妊娠することができましたが、もし6回目でダメだった場合、体外受精に進むかどうかについて、夫婦で何度も何度も話し合いました。結果が出るまで結論は出ませんでしたが、非常に悩ましい経験でした。体外受精となれば費用も高額になりますし(当時は保険適用外で50万円ほど)、精神的・肉体的な負担も増えます。

だからこそ、これから不妊治療に入る皆さんには、「治療を始める前に、体外受精をやるのか、やるなら人工授精を何回やったらステップアップするのか」を夫婦で決めておくことを強くおすすめします。治療が始まってしまうと冷静な判断ができなくなるからです。

まとめ

今回は、不妊治療における「AIH(人工授精)」について解説しました。人工授精は、精子をより良い状態で子宮の奥に届けることで妊娠をサポートする治療法ですが、妊娠率は5〜10%と決して高くなく、一般的には「6回」がステップアップのひとつの目安となります。

動画の配信者自身も6回目の人工授精で妊娠に至った経験を持っていますが、治療が長引いた際のステップアップの決断は非常に悩ましいものです。これから不妊治療を検討されるご夫婦は、事前に「どこまで治療を進めるか」「何回で次のステップへ進むか」という方針を、冷静な状態で話し合っておくことが何よりも大切です。今後も不妊治療に関する難しい用語をわかりやすく解説していきますので、ぜひ参考にしてください。

参考サイト

一般社団法人日本生殖医学会 サイトより 一般社団法人日本生殖医学会
|一般のみなさまへ – 生殖医療Q&A(旧 不妊症Q&A):Q10.人工授精とはどういう治療ですか? http://www.jsrm.or.jp/public/funinsho_qa10.html

不妊治療 京野アートクリニック高輪(東京 港区 品川)サイトより 抗精子抗体について
| 不妊治療 京野アートクリニック高輪(東京 港区 品川)
https://ivf-kyono.com/column/post-713

日本産婦人科医会 サイトより
10.人工授精(AIH:Artificial Insemination with Husband’s semen) – 日本産婦人科医会 https://www.jaog.or.jp/lecture/10%E4%BA%BA%E5%B7%A5%E6%8E%88%E7%B2%BE/

三軒茶屋ARTレディースクリニック 
https://sancha-art.com/column/secret

女性の医学BOOK サイトより 14卵管 | 女性の医学BOOK
http://www.toho-clinic.or.jp/l/%EF%BC%91%EF%BC%94%E5%8D%B5%E7%AE%A1/

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