動画
導入文
こんにちは、じんぺーです。不妊治療の分野では、耳慣れない専門用語がたくさん出てきますよね。これから「よく聞くけれど、実は詳しく知らない」という用語を解説するシリーズを始めていこうと思います。今回はその第1弾として、「AID」という言葉について詳しくお話しします。
動画概要
この動画では、非配偶者間人工授精を指す「AID」の定義や、似た言葉である「IVFD(非配偶者間体外受精)」との違いについて解説しています。どんなカップルが対象になるのか、日本国内で受けられる施設はどのくらいあるのか、そして気になる妊娠率や流産率といった具体的なデータについても、公的な情報を元にぼくが調べた内容をまとめています。
要点まとめ
- AIDの定義: 「Artificial Insemination with Donor’s Semen」の略で、日本語では「非配偶者間人工授精」のこと。
- IVFDとの違い: 提供精子による「人工授精」がAID。提供精子による「体外受精」はIVFDと呼び、区別される。
- 受けられる条件: 日本の戸籍上で法的に婚姻している夫婦であること。原則として、夫が無精子症など、夫の精子では妊娠が困難な場合が対象。
- 施設の現状: 日本産科婦人科学会のサイトでは国内15施設が登録されているが、新規受付を停止している病院(慶應義塾大学病院など)もあり、実際には非常に限られている。
- 成功率のデータ: 妊娠率は約5%前後、流産率は約18〜21%程度。確率的には決して高くはないのが現状。
文字起こしリライト
こんにちは、じんぺーです。
これから不妊治療の分野でよく使われる用語を解説する動画をアップしていこうと考えています。今回は「AID」についてです。
AIDは「Artificial Insemination with Donor’s Semen」の略です。単語を分解すると、人工的な(Artificial)、授精(Insemination)、寄贈者の(Donor’s)、精液(Semen)という意味になります。日本語では「非配偶者間人工授精」と訳されます。
ここで一点注意してほしいのが、AIDは「人工授精」だということです。提供精子を使って「体外受精」を行う場合は「IVFD(In Vitro Fertilization with Donor’s Semen)」と言います。少しややこしいですが、この2つは区別されています。
AIDについて、慶應義塾大学医学部のウェブサイトの説明を引用すると、「夫以外の第三者から提供された精子を子宮内に注入して妊娠をはかる方法」のことです。対象となるのは、法的に婚姻しているご夫婦で、原則として夫が「無精子症」である場合、あるいは他の方法では妊娠が不可能と医学的に判断された場合です。
では、AIDはどこで受けられるのでしょうか?
ぼくが日本産科婦人科学会のサイトで検索したところ、国内でヒットしたのは15施設でした。ただ、その中には慶應病院のように新規予約を中止しているところや、他にも受付を止めている医療機関がいくつかありました。受けられる場所はかなり少ないのが現状です。
最後に、気になる確率についてもお話しします。
日本産科婦人科学会の報告によると、AIDによる妊娠率は約4.8%〜5.1%ほど。一方で流産率は約17.8%〜21.4%となっています。このデータを見ると、確率的には決して高くはないという印象をぼくは持ちました。
まとめ
今回は「AID」という用語について解説しました。夫が無精子症であるカップルにとって大切な選択肢の一つですが、日本国内では受けられる施設が非常に限られており、成功率も決して高くはないという厳しい現実もあります。これからも、こうした「知っておきたい用語」を一つずつ丁寧に解説していきたいと思います。それではまた。
参考サイト
慶應義塾大学医学部 産婦人科学教室の公式ホームページ 産科
|非配偶者間人工授精 (AID) について|慶應義塾大学医学部 産婦人科学教室
http://www.obgy.med.keio.ac.jp/clinical/obstet/aih_aid.php
施設検索 – 日本産科婦人科学会
https://www.jsog.or.jp/facility_program/search_facility.php
