【動画】「オトコの妊活」第2回 知らなかった事

導入文

不妊は長いあいだ「女性の問題」と誤解され続けてきました。しかし実際には、男性側に原因があるケースも決して少なくありません。さらに晩婚化・晩産化が進む現代では、男女ともに妊娠の難易度が上がり、正しい知識を持つことの重要性が増しています。
今回の動画では、「不妊は女性だけの問題ではない」というテーマから始まり、男性不妊のデータ、年齢による妊娠確率の変化、そして晩婚化による影響についてお話ししています。

動画概要

この動画では、不妊の原因は女性だけにあるという誤ったイメージを正し、男性にも大きく関係しているという事実を紹介しています。日本産婦人科医会が紹介している2003年の調査では、不妊原因の33%が男性側にあるというデータが示されており、約3分の1以上が男性に起因することがわかります。

また、一般社団法人日本生殖医学会のデータによれば、男性の精液量・精子運動率・正常形態率は年齢とともに低下することが示されており、「男性の妊娠力」も加齢の影響を強く受けます。

さらに動画では、晩婚化の進行について国立社会保障・人口問題研究所の資料をもとに解説。日本では初婚年齢が上昇し続けており、結果として妊娠を先送りにする傾向が強まっています。男性もこの現実を理解し、自分ごととして受け止める必要がある——そんなメッセージが込められています。

要点まとめ

・不妊の原因は「女性だけ」ではなく、男性因子も33%を占める

・年齢とともに男女ともに妊娠確率は低下する

・男性は加齢により精液量・運動率・正常形態率が大きく低下する

・日本では晩婚化が進み、妊娠を先送りにする傾向がより強まっている

・不妊リスクは男女共通の問題であり、男性も理解と意識改革が必要

動画

文字起こしリライト

こんにちは。いよいよ本題に入りたいと思います。今日は「不妊について正しい知識を身につけよう」というテーマでお話しします。

まず強調したいのは、不妊の原因は女性だけにあるわけではないということです。むしろ男性に原因があるケースも少なくありません。日本産婦人科医会のウェブサイトには、2003年に日本受精着床学会が不妊治療患者を対象に行った調査結果が掲載されています。そこでは、不妊原因として男性因子が33%、卵巣因子21%、卵管因子20%、子宮因子18%、免疫因子5%、その他4%という割合になっています。

つまり、不妊の約3分の1以上は男性側に原因があるということです。データ自体は2003年とやや古いものですが、現在でも大きく変わらない傾向だと思われます。

さらに、妊娠のしやすさは年齢とともに確実に低下します。これは女性だけでなく男性も同じです。一般社団法人日本生殖医学会の資料には、「30代と比較すると50代では精液量が3~22%、精子運動率が3~37%、精子正常形態率が4~18%低下する」というデータが掲載されています。つまり、男性も年齢によって大きく妊娠力が下がるということです。

また、現代日本では晩婚化が止まりません。国立社会保障・人口問題研究所の資料を見ても、平均初婚年齢が年々上昇していることがわかります。当然のことながら、晩婚化が進めば晩産化も進みます。結婚を先送りにするということは、妊娠を先送りにするということでもあり、そのリスクは男女共通です。

ところが現状を見ると、妊娠のリスクを真剣に考えているのは主に女性だけで、男性は「関係ない」と考えてしまいがちです。しかし、本当は男性にも同様にリスクがあり、正しい知識を持つ必要があります。

それではまた。

(ピンポン!)

※この動画は、あくまで個人の意見です。妊活に疑問や不安をお持ちの方は、専門の医師の診断を受けることをお勧めいたします。

まとめ

不妊の原因は決して女性だけにあるわけではなく、男性にも大きく関係することがデータから明らかになっています。さらに男女ともに加齢によって妊娠力は低下し、晩婚化・晩産化が進む現代では、正しい知識を持つことがますます重要になっています。
妊娠の課題は夫婦どちらか一方の問題ではなく、男女が共に理解し向き合うべきテーマです。今回紹介したデータをきっかけに、不妊や妊活について「自分ごと」として考える人が増えていけば嬉しく思います。

参考サイト

日本産婦人科医会(不妊の原因の割合)
https://www.jaog.or.jp/lecture/5-不妊の原因と検査/

一般社団法人日本生殖医学会(男性の精液の変化)
http://www.jsrm.or.jp/public/funinsho_qa25.html

国立社会保障・人口問題研究所(晩婚化の進展)
https://www8.cao.go.jp/shoushi/shoushika/meeting/zero_pro/k_1/pdf/s5.pdf


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